今日はMoog先生の日だそうだ。生前、オリジナルのmoogシンセの復刻版(50万くらいした)が出た際、発売キャンペーン的に各地で講演されてたご本人に会ってたことを思い出した。
場所は浜松の楽器メーカとかセンサ系研究者が集う学会にて。ムーグ先生のほかにはテノリオン制作者とかきてた。打ち上げでmoog先生にサインしてもらったよ。
以前は「もう既存のDTMソフトはいじるのダルいしギターとかヴァイオリンは弦がすくねーしピアノはデカくてウザイしで、俺の作りたい音楽が作れない!すべて道具が悪い!」ということで、自分が便利に使える楽器を作ろうというアレで色々模索していた。
んで最終的にはそれら全てを放置して上記学会の二年後くらいにカナディアンロッキーのふもとで引きこもる訳ですが、割とアレですよ、頑張っていたしやる気もあった。
なんでできなかったんだろ?と考えると、楽器を作るために町工場レベルの工作機械とか必要だし、開発工数もかかるし、プログラミングもいるし、でまあ一人で出来るアイデア以上のものを作ろうとしてたのが原因だと、今考えれば思うんですよn いや、それらを一人で間に合わせるための道具がないのが悪い!開発効率が数億倍になる言語がないのが悪い!木工や金属加工を自動化できるハイパー3Dプリンタみたいな道具がないのが悪い!という感じで今無理矢理道具のせいにしてみましたが、まだあきらめていなかったりもする。
で、今冷静に考えると、「あの楽器」みたいなやつが作りたかったと思うんですよね。
googleイメージ検索「あの楽器」
当時まだiphoneとか出てなかったけど、各地のラボとかで位置情報をカメラでトラッキングしたりタッチセンサーでディスプレイ上のオブジェクトを操作したりなアレが出始めていたし、当時いっぱいバンドを掛け持っていて「ギターベースキーボードヴァイオリンとか全部持ち歩くのが死ぬほど面倒いし重くて死ぬ。一個にまとまらないかなあ…みたいなことを思い、全てを兼ねられる楽器を作ろうとしていた。
それでまあ、「ソフトウェア楽器とか金属素材とかタッチセンサーに完全にシフトする前に、古き良き木材とフレットの楽器でできるだけアホなやつを作ってそれで終わりにしてみよう!」と、それまで木工で楽器作りをしていたのにケリをつけるための最後のウェポンというか戦艦大和的な、ベルセルクのドラゴン殺し的な楽器を作ってから完全に新しいコンセプトのデバイスを制作開始しようとしていた。
で、出来たのがこれ。
そこに至るまでのコンセプトとかは以前まとめたのですけど、写真を一個づつうpるのがすごく面倒いので単一ファイルでおいときます。→ Download V1
でまあ、なんていうの?何かを作ろうとすると?それを作るための道具まで作らなくちゃいけなくて?しかもその道具を作るための道具とかも作らなくちゃいけなくて?誰か事前に?作っとけよクズどもとか?思ったりするわけです。
そんなわけで、それのリベンジと称し、全長一メートルで13弦79フレットのゴミ楽器を設計したのだけど材料そろえて放置しつつ、めんどくさくて完成させられてないわけです。
こ、これが終わったらちゃんとセンサー楽器作るから!あの楽器みたいのも手を付けるから!タッチデバイスでMIDIコントローラとかも作るから!みたいなことを考えながらだいたいにおいてめんどくさくなり、寝て起きて現在に至るわけです。
寝てる間に作業してくれる妖精さんみたいな道具をさ、誰か早く作れよ。それ使って俺も何か作るからさ、ムーグ先生に約束したんだよ。一方的に無言で。サイン書いてもらいながら。
とかいうポエムを書いていると、このブログエディタが死ぬほど使いづらくてまったくもってエントリ書くのがダルいということに気づくのです。
→道具のせいにしてみよう.003 ブログエディタのせいでブログがかけない。
Comments